奨学金について

今回は、平成29年度に大きく変わった奨学金についてご紹介いたします。

☆ 返す必要のない給付型奨学金が新設されました。
給付型の対象は2万人。
住民税非課税世帯で『十分に満足できる高い学習成績を収めていること』が条件となっています。
給付額は国公立大の自宅通学は月2万円、私立大の自宅外通学は月4万円です。
ただ、こちらの給付型は対象人数が少なく金額も十分とはいえないため、多くの人が利用を考えるのは次の貸与型になるかと思われます。

☆ 貸与型奨学金が拡充されました。
貸与型奨学金には利子がない『第1種』と利子がある『第2種』があります。
本年度より大幅に見直されたのは無利子の『第1種』です。
学力基準を撤廃し、家計基準を満たせばすべての希望者が借りられるようになりました。
また給付額も従来の2種類から進学先や通学形態別に応じて選べるようになりました。

例えば、国公立大自宅通学は月2万、3万、4.5万円。
私立大の自宅通学は月2万、3万、4万、5万、6.4万円。
きめの細やかな設定になり、利用がしやすくなりました。

さらに従来からの毎月決まった額を返済する『定額返還』に加えて、卒業後の所得に応じて返還額を設定できる『所得連動返還』の設定ができるようになりました。
これは一般的に若い時期は収入が低い傾向にあるため、奨学金の返還が重い負担となっていることから導入されました。
こちらは申込時に決めますが、返還の途中変更することも可能となっています。

以上は国の奨学金(独立行政法人日本学生支援機構:JASSOhttp://www.jasso.go.jp/index.html)についてになります。

この他にも大学や自治体、民間団体などが独自に実施しているものがあります。
進学の希望があるけれど経済的な事情により進学しようかをためらっている方は奨学金について検討されてはみてはいかがでしょうか?

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