天皇の生前退位の特例法

昨年の8月に象徴としてのお務めについて、天皇陛下がおことばを述べたことで記憶に新しいですが、天皇陛下の退位を認める特例法が6月9日に参議院本会議で自由党を除く与野党の全会一致で可決し、成立しました。

これを受け、政府は13日の閣議で、特例法の公布を決定しました。
法律の公布は憲法が定める天皇の国事行為の1つで、特例法は、天皇陛下の署名などの手続きを経て、今月16日にも官報に掲載されて正式に公布されることになるでしょう。

江戸時代後期の光格天皇以来、天皇の終身在位を定めた明治以降で初めてで、約200年ぶりの退位が実現します。
しかしこの特例法は、一代限りに認められた特例であり、将来、恣意的あるいは強制的な退位につながる危険があるとして恒久的な制度化はされません。

退位後の陛下の呼称は「上皇」、皇后さまは「上皇后」となります。敬称は「陛下」を維持します。

皇位継承があった場合に適用される元号法という法律があり、おそらく元号も「平成」から改められることが予定されております。

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